機関紙87号 (2013420日発行)



もくじ

秘密保全法案 秋にも国会に提出
  平成の治安維持法「戦争できる国」への露払い
   公務員のみならず民間も対象、求められる危機感の共有
    
「彫金に魅せられて
   彫金家 岡部昭さん(山口在住)
 
太郎の部屋のほっとたいむ 8
  浪花の歌う巨人・ハギやん
   鈴木太郎(詩人・演劇ライター 中新井在住)

鈴木彰の「裾の手を抜かずに何が自主的さ?」

並木1丁目1番地から
  公の責任を棚上げする自治会への補助金
   小林すみ子(市議会議員「日本共産党」)

  憲法は道筋を照らす星明かり
   末吉美帆子(市議会議員「民主ネットリベラルの会」)

  平和で安心な生活を支えるのは日本国憲法
   脇 晴代(市議会議員「共生・無所属」)

首相、メディア幹部と会食どうにも止まらない

西武鉄道、5路線存続もとめ11万人が署名

「トコトコタウン」を終えて、子どもの未来を考える
   持丸邦子(「マスコミ・文化 九条の会 所沢」代表)

「サハ共和国」自立への幻影と現実
  「学び」プロジェクトで勝木代表が講演

「会」に寄せられた会員の声を紹介します ②

会員のお店
  「琉歌」新所沢東口、パイン通り

紹 介
  ●吾木香
  ●映画人九条の会4・25憲法学習会
  ●九条の会所沢やまぐちが総会
  
「マスコミ・文化 九条の会 所沢」学びのシリーズ
  現場で考える その2
   アジア(台湾・フィリピン・中国)を見て
    一教育事情と経済一





秘密保全法案 秋にも国会に提出

平成の治安維持法「戦争できる国」への露払い

公務員のみならず民間も対象、求められる危機感の共有

 国家機密を漏らした公務員を厳しく罰する「秘密保全法案」が秋にも国会に提出される。安倍晋三首相がこだわる日本版「国家安全保障会議(NSC)」の創設だ。国会に提出されるといわれる、自民党の「国家安全保障基本法」の中の「集団的自衛権」の行使容認に向けて、政府・自民党は「秘密保全法案」の法制化の必要性を強調しているが、戦前の「治安維持法」の亜種といわれる、同法案の先には憲法改正が控えている。

 3月29日夜、「NSCの創設に関する有識者会議」の第3回会合が官邸で開かれ、磯崎陽輔首相補佐官は「秘密保全法案をきちんと制定する方向で検討している」と説明したという。NSCとともに安倍政権の外交・安保保障政策の柱である「国家安全保障基本法」で、政府の憲法解釈で禁じられている集団的自衛権の行使を認める同法案でも秘密保全法案の必要性を強く強調している。自民党案には「秘密が適切に保護されるよう法律上、制度上の措置を講じる」とある。

 秘密保全法案の内容や検討過程は明らかにされていないが、報告書を読むかぎり、憲法で保障された表現の自由や思想・良心の自由を脅かしかねない危険な法案だ。公務員のみならず民間も処罰の対象となり、マスコミは自衛隊や公務員、研究者、技術者、軍事産業への取材も事実上、不可能になることから日本新聞協会や日弁連は反対を表明している。

 小紙83号で北村肇氏(週刊金曜日発行人)は「この法律を強く押しているのは米国だ。憲法九条改悪以前に『集団的自衛権行使容認』が強行される危険は高い。その暁には米軍と自衛隊の訓練を超えた共同軍事行動が実施される。日本は米国の世界戦略のための『戦時体制』に巻き込まれる。その時、両国は軍事機密保持が極めて重要なテーマになり、日本の情報管理に不信感を抱いている米国は何としても実効性のある秘密保全法を求めている」と指摘した。

 ジャーナリストの堤末果さんは、「アメリカ発『平成の治安維持法』が日本にやってくる」と題して、「日米軍一体化を進めたい米国からの(機密情報保護立法化)要請が発端だ。07年に締結した日米軍事情報包括保護協定を受け、米国から改めて機密保護法の早期整備要求がきた。だか、米国の例を見る限り、軍事機密漏洩防止と情報統制の線引きは慎重に議論されるべき。なし崩しに導入すれば、(アメリカ議会で同時多発テロの際にスピード可決した愛国者法)と同様、監視社会化が加速するリスクがある。行き過ぎた監視と情報隠ぺいには私たちは苦い過去を持ち、国民が情報に対する主権を手放すことの意味を知っている」と警鐘を鳴らした。

 軍事ジャーナリストの前田哲男氏は東京新聞で「自民党では、秘密保全法制と集団的自衛権の行使は車の両輪として位置付けられてきた。『戦争できる国』をつくるために秘密保全法制がある。こうした本質が安倍政権では全面に出ている」としたうえで、「今の国会の状況では、提出されれば、簡単に成立するのではないか。それを許せば憲法改正はすぐだ。阻止するには、多くの人が危機感を共有し、法案が提出できないような雰囲気をつくっていくしかない」と語った。
(葛西建治)



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「彫金に魅せられて」

彫金家 岡部昭さん(山口在住)

 日本の彫金界の第一人者、岡部昭さん(山口在住)のお宅に伺い、彫金のお話しを聴きました。彫金技術はもはや日本にしかなく、しかも、大きな彫金作品を作る人は岡部さんしか存在しません。彫金の将来は…。(聞き手・葛西建治)

一一彫金の歴史を教えて下さい

 今年も九条美術展とアンデパンダン展に出品し、いまは、4月17日から始まる光風会展に出す作品を作っています。

 彫金の発祥は、イラクにチグリス川とユーフラテス川の大河に挟まれた大変肥沃な半月地帯があり、紀元前5000年前、ここに人類最初の文明(シュメール)が起きたといわれます。王女と思われる遺骨が発掘され、頭蓋骨は植物の形にデザインされた金の板のアクセサリーに纏われていました。金属には希少価値があり、金は美しいばかりでなく、特に錆びない永遠性と神秘性を持つがゆえに宗教とも結びつくことから、工人も大切にされ、技術の発展も大きく進みました。しかし、廃墟からは盗掘され貴金属は殆ど見つかっていませんが、世界中の博物館には、貴金属で作られた古代の宝物は相当収蔵されています。この技術はシルクロードを通り、中国から朝鮮半島を経て仏教と共に日本に伝えられます。

 日本の国宝で代表的な彫金作品は、法隆寺の灌頂幡(かんじょうばん)という大きな作品で、65センチ四方の天蓋の下に幅30センチ×長さ75~80センチの金銅板(銅、亜鉛、錫を主とした合金、表面には金鍍金)を6枚縦に繋げて全体の高さが510センチあり、天女と雲、花や草の文様が「透かし彫り」されています。

 当時の工人は下層階級、計画立案するデザイナーは上流階級の貴族の役割で、分業で作られました。この模刻は上野の国立東京博物館の法隆寺館の階段の吹き抜けに展示されています。是非、見て下さい。

 平安時代も幾つかの寺院で灌頂幡が作られましたが、法隆寺の灌頂幡に比べると制作者の精神の希薄を感じてしまいます。  鎌倉時代に入ると、お金と労力がいる灌頂幡は布にとって代わり、現在でも内陣の両側の円柱に赤、青、緑の長い布が下げられています。灌頂幡の代わりです。

 彫金は甲冑の部分の装飾金具を作ったり、建築物の「釘隠」や襖の「引き手」などが作られたのです。

 百済から逃げてきた人の中に工人もいました。そこから日本の彫金が始まります。仏教の未来の繁栄を祈るための道具でしょう。それが彫金の原点です。朝鮮半島にこうした作品を作る人はおりません。

 彫金は鎌倉期に入るとアクセサリーになってしまいます。徳川期になると刀の鍔など実践的な鍔から装飾的な彫金の鍔で彫金は繁栄します。侍だけでなく町民までが目抜き、かんざしなどで彫金の愛好者が広がります。外国では甲冑などに彫金が用いられてきましたが、産業革命で消えてしまいます。彫金の技術は日本にしか残っていないのです。

 職人技術として一枚の銅版から鍋、釜を作るような技術は中近東に残っていますが、古代イランでは彫金はもっと装飾的なものとして、王侯貴族が使う銀食器として見事なものがありました。

一一岡部さんの後継者は

 途絶えそうです。息子もやりません。若い人には彫金では生活ができません。買う人がおりませんから。私は60年やったから、なんとかなりますが、サラリーマンをやりながらとはいきません。あとは国民年金だけですから、いろんな会からお誘いがありますが、会費が払えません。いま、作品を作ることに集中しています。

 私が死んだら日本の彫金はおしまいです。これまでも、大きな作品は公共施設に寄付をしてきました。武蔵野市の市役所や共産党の本部にもあります。人生最後の個展をブナの原生林がある木島平村で行いました。終わってから村に寄付してきましたが、見上げるような大きさの作品です。作って分かったのですが、大きな作品を下から見上げると圧倒されます。面白い効果が出ました。

 去年の光風会展にも高さ3メートルの作品を出しました。板の幅は30センチですが、それが巨木に見えるのです。これを出品してからみんなの目が変わりました。光風会の臨時総会で議長が「岡部さんの作品を見ましたか」と名指しで賞賛されました。

 私が森をやる意味は、地球上の環境が持っている物理的条件と自然破壊を進める人間との矛盾が最大になる時がやってくるのではないかとの不安がある。もっと森に眼を向けないと人間の破滅が見えてくるのではないかと、そのメッセージを森に込めています。

一一「九条の会 所沢やまぐち」の代表世話人で活躍されています

 物質的な享楽だけを追求する社会と九条を変えてしまえという主張は根本的には同じと思います。

 世界の平和や子や孫たちのために、憲法九条は絶対に守らなければなりません。バベルの塔の話がありますが、世界中がバベルの塔を作っているのではないでしょうか。最近、彫金だけでは飽きたらず、絵も積極的に描いています。アンデパンダン展にも出品しました。大震災後は「つなみ」を題材に描いています。涙流しながら描いています。

岡部昭さんのプロフィール

1927年(昭和 2年)東京都文京区動坂に生まれる。祖父・覚弥は東京美術学校彫金科一期生、岡倉天心を師とし、パリ万博銅碑受賞、メトロポリタン美術館日本部主任、日本初の学芸員。父・達男も東京美術学校彫金科卒、画家を目指すが31歳で彫金家に転身し文展特選受賞。日展審査員・評議員など務める。
1947年(昭和22年)東京高農獣医科卒(現・東京農工大)
1956年(昭和31年)中央美術研究所入所
1961年(昭和36年)日展工芸部初入選、以降連年入選22回
1962年(昭和37年)現代工芸美術展入選
1973年(昭和48年)木島平村でブナの原生林に出会い8年後やっと形が見えブナの森の連作始まる
1983年(昭和58年)第69回光風会展で「森」文部大臣奨励賞を受賞
1988年(昭和63年)光風会・杉浦非水賞受賞
2004年(平成16年)光風会常務理事就任



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太郎の部屋のほっとたいむ 8

浪花の歌う巨人・パギやん

鈴木太郎(詩人・演劇ライター 中新井在住)

 新宿梁山泊が上演した音楽劇「百年風の仲間たち」(2012年8月。作=趙博、演出=金守珍)で圧倒的な存在感をしめした趙博(ちょう・ばく)。浪花の歌う巨人ハギやんとして親しまれている。

 4月15日の夜、新宿御苑前の居酒屋「ふく」で、パギやんのライブ&トーク「歌と映画とお喋りと」が開かれた。大阪の人の良さを全身で表現する迫力は満点である。

 前半は歌とトーク。橋下市長や維新の会への批判をこめた「処分の歌」などを聞かせる。秀逸は「よいとまけの歌」にこめられた哀感は最高である。NHKの「紅白歌合戦」の美輪明宏の歌で脚光を浴びたが、パギやんの歌も是非とも聞かせたいものだと思った。パンソリやアリランも情感をこめた歌いぶりで圧倒された。うまい、というより、歌い方そのものに引き付けられる。

 後半は「歌うキネマ」の名場面にのせて。マルセ太郎の教えをうけた一人である。映画のシーンを一人で、歌、身振り、せりふで再現していく。

 この日は、「飢餓海峡」「砂の器」「青春の門・筑豊篇」「スタンド・バイミー」の4本からの構成。映画のシーンを再現し、主題歌もうまく挿入する。「砂の器」の丹波哲郎、「飢餓海峡」の三国錬太郎など記憶に残っているシーンでは涙さえさそう。迫真の演技力、多彩な才能、それらがみごとに開花。感動の連続だった。

*「百年 風の仲間たち」は7月11日~14日、東京・池袋・東京芸術劇場で上演。




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鈴木彰の「裾の手を抜かずに何が自主的さ?」




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並木1丁目1番地から

公の責任を棚上げする自治会への補助金

小林すみ子(市議会議員「日本共産党」)

 3月市議会から報告をさせていただきます。

 大きな問題では、議員提出議案で、議員定数を36人から33人に削減したことです。反対は、共産党・共生・保守系会派から1人の計8人です。

 議員削減は、市民の多様な声を吸い上げることや市政のチェック機能を弱くし、市民とのバイブを細くします。地方自治の一翼を担う議会を小さくすることは議会制民主主義を後退させます。ちなみに、人口規模が同じ川越市は削減して36人です。

 議案では、「地域コミュニティ活性化」をキーワードに、①自治会・町内会(以下「自治会」)加入促進を条例化する検討委員会を設ける、②紡ごう絆地域応援事業(7団体の優良な自治会を選んで補助金を支給する)、③地域づくり協議会活動支援事業(地域の課題は地域で見つけ、解決する。行政は100万円交付)というものです。

 自治会は任意団体であり、行政の下請け機関ではありません。私達日本共産党は、自治会活動の重要性は十分認識しており、行政が援助することは大変大事だと考えますが、条例による強制は行うべきではないと考えます。

 また、市内には約180の自治会がありますが、特色ある事業を展開している団体が数多くあります。その活動に序列をつけ、公正・公平な支援に逆行するようなことをしてはなりません。行政は自治会の要望を把握し、それに応えるのが役割なはずです。そして、地域づくり協議会については、地域のことは地域でといいますが、市役所の専門的本所機能との関係も不明確です。地域にどの分野を、どの範囲で任せるのか、議論の形跡もなく、100万円の交付でどんな成果を期待するのか。行政は地域づくり協議会という制度・仕組みを用いて、どのような自治体運営を行い、地域づくりを目指すのかとの考えを市民に明確に示されていません。

 市長は「市民の絆を紡ぐ」としきりに強調します。「絆」は国民に負担を押し付ける場合によく用いられる言葉です。一連の議案は、市民に責任を転嫁して公の責任は棚上げといえるのではないでしょうか。

憲法は道筋を照らす星明かり

末吉美帆子(市議会議員「民主ネットリベラルの会」)

 東日本大震災の児童生存率99・8%の岩手県釜石市は「釜石の奇跡」と言われました。下校途中の子ども達も自らの判断で高台に逃げたといいます。そのひとつ釜石小学校の校歌は何と学校名が出てこない、けれど心を打たれる歌詞です。

「いきいき生きる。ひとりで立ってまっすぐ生きる。困った時は目をあげて星をめあてにまっすぐ生きる。息あるうちはいきいき生きる」二番には「まことの知恵をしっかりつかむ。困った時は手を出してどもたちの手をしっかりつかむ。手と手をつないでしっかり生きる」
作詞者は井上ひさしさん。

 2010年に亡くなった井上さんの、社会の一人ひとりが、自己の考えを持ち判断できる自立した人間であると同時に、連帯し支え合うことを望んでいる心が伝わってきます。

 その井上ひさしさんは「子どもに伝える日本国憲法」(講談社)の中で憲法9条に対して「私たちは、人間らしい生き方を尊ぶ。というまことの世界をまごころから願っている。どんなもめごとも筋道をたどってよく考えてことばの力をつくせばかならずしずまると信じるからである。よく考えぬかれたことばこそ私たちのほんとうの力なのだ」と書いています。

 いよいよ憲法を変えたいという力があらゆる手段であからさまな動きを起こし始めている今、改めてこの「言葉の力」を思い起こさずにはいられません。9条以前に96条(改正の手続き)を守る闘いが真実味を帯びてきました。憲法は古いと言いながら明治時代の教育勅語は古くないという、すり替え、憲法は権力者に義務を強いるものであるにもかかわらず国民に義務を背負わせたいというすり替えはゆるされません。

 私たちは、私たちのもつ言葉の力でひとりでも多くの人に伝えていきましょう。誰かにお任せして従う社会でなく、自ら考え判断し行動できる1人ひとりの人間が共感し連帯する社会を願っています。

 憲法はその道筋を照らす星明かりです。がんばりましょう。

平和で安心な生活を支えるのは日本国憲法

脇 晴代(市議会議員「共生・無所属」)

 いま日本の政治の動きはどうでしょうか?憲法改正をしやすくするための憲法96条の改正の動きが参議院議員選挙の争点と報道されています。しかし、現実をみればTPPへの参加の問題、原子力発電所の事故の収束への対策、被災者への長期的かつ抜本的な生活支援、貧困問題など日常生活の課題が目白押しです。農業の自給率、食品の安全性、国民皆保険制度はもちろん、国としての主権を危うくするTPPの問題が争点にならなければなりません。

 明治政府は治外法権の撤廃に長い時間を必要としました。維新とか、第二の開国などといいますが、これは、明治維新のあの苦しみの状態に戻るといっているとしか思えません。福島の原発事故は収束していないことが、汚染水漏れであらためて確認されました。原発の廃炉と被災者の生活支援は最優先されなければなりません。

 デフレ脱却といいますが、円安や物価上昇そして生活保護基準を切り下げは、様々な税負担や利用料の負担増が現実となります。これらの課題を解決するために、健康で文化的な生活を守るために、平和を守るために日本国憲法を守らなければならないと思います。

(似顔絵は金井眞さん)




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首相、メディア幹部と会食どうにも止まらない

 安倍晋三首相と大手メディア幹部との会食が止まらない。と、「しんぶん・赤旗」が報じた。同紙が3月31日付けで「大手5紙・在京TVトップ、首相と会食」と報じたあとも、蘇我豪・朝日新聞政治部長、小田尚・読売新聞解説委員長、大久保好男・日本テレビ社長らが高級中国料理店や帝国ホテル内の宴会場で会食を繰り返している。

 このほかにも「報道関係者」との会食が1月10日(赤坂の日本料理店)、3月13日(赤坂の会員制クラブ)で行われたという。

 ある記者0Bは「社長から局長・部長へ、部長からデスクヘキャップヘと『会食作戦』はエスカレートするかも知れない」と指摘。「こうした会合は割り勘ではないだろう。ジャーナリズムの世界では『おごってもらったら、おごり返せ』とされている。幹部たちは、おごり返すのだろうか」と語っている。

 政治の最高権力者が何の政治的意図も持たずにメディアに接触を求めることはないだろう。欧米では、メディア経営者は現職の政権トップと接触を控えるのが不文律という。(K)




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西武鉄道、5路線存続もとめ11万人が署名

 西武ホ一ルディングス(HD)に対し筆頭株主の米投資会社サーベラスが西武秩父線、国分寺線など5路線の廃止を提案したとされる問題で秩父地域の1市4町と日高市の首長らが所沢市内で西武HDの後藤高志社長に路線存続を求める約11万7千人分の署名を提出し、沿線住民の危機感の高さを裏付けた。

 サーベラスは、今でも西武HD株の約32%を持つ筆頭株主だが、さらに発言力を強めようと、TOB(株式公開買い付け)を仕掛け、「敵対的TOB」で44%超えの保有を目指すという。

 不採算部門を切り捨て、上げて株価を引き上げる手段は、鉄道は公益性の認識が乏しい米国では常道だろう。サーベラスが経営権を握り、不採算部門を切り捨てるのは絵空事ではない。堤義明氏が主要株主のNW社は西武HDの14・95%保有している。NW社がサーベラスと手を組めば、経営権を手にすることになる。山口地域が球団売却と狭山線の廃線で「陸の孤島」になるかもしれない。(K)




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「トコトコタウン」を終えて、子どもの未来を考える

持丸邦子(「マスコミ・文化 九条の会 所沢」代表)

 ドイツ・ミュンヘンで長い夏休みに遠出ができない家庭の子どもたちのために、3週間、市の体育館を借り切って始めた「ミニ・ミュンヘン」をモデルに、所沢でも、子どもたちが、自らの街のコンセプトを考え、2日間だけの街をつくり、そこで、働き、給料をもらい、消費する「トコトコタウン」の第4回目を3月末、松井公民館で開催しました。

 第3回目までは、市の西部・小手指で開きましたが、なるべく多くの所沢の子どもたちに参加してもらいたい、と東部地区に場所を移しました。

 仕事体験をする点では、商業施設の「キッザニア」と似ていますが、子どもたち自身が仕事の内容も考え、街のデザインも考える、子どもたちの自主性を発揮する場としているところが異なります。

 また、このタウンには、子育て中の保護者の上手な手離れを促す、という役目もあります。トコトコタウン当日はサポーター以外の大人はタウンには入れませんので、入口で心配そうにいつまでも見ている保護者がいます。昔から「かわいい子には旅をさせよ」とはよく言ったものだと思います。

 つまり、トコトコタウンは親子ともども、自主・自立のお試し場、といえます。

 目を世界に転じると、ここに、占領期から自主・自立ができていない「日本」というものが見えてきます。親(米国)がもう「日本が自ら考えること」とまで言っているのに、まだ、親の顔色を見ているのが日本です。

 そして、親離れとなると、急に戦争中の思想に逆戻りしてしまう人たちを目立たせるマスコミにこそ、最も自主・自立が求められるのですが。

 自ら考え、行動できる子どもたちを育てたい、とはちょっと大げさですが、現在、マスコミ・文化のメンバーの方たちには「トコトコタウン新聞社」の仕事講座の講師、当日のサポーターとしてお手伝いいただいています。

 本紙読者の皆様、ご自分の得意分野での仕事講座の講師やサポーターでの参加を歓迎します。また、お孫さんやお知り合いのお子さんに、ぜひ、トコトコタウン新聞社でのお仕事にトライするようお声かけください。




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「サハ共和国」自立への幻影と現実

「学び」プロジェクトで勝木代表が講演

 3月23日、「マスコミ・文化九条の会所沢学びプロジェクト」の企画が新所沢公民館を会場にスタートした。

 新聞もテレビも報道しない知られざる事実の一端を、実際に現場で見てきた人から直接お話を聞き、参加者と意見交換をしながら一緒に考えるというシリーズである。

 さいわいにも、当会にはマスコミや文化関係の専門的分野で活躍した方が会員として顔をそろえている。講師料はセロで、講師として白羽の矢を当てられた方にほ申し訳ないが、大上段に構えずごく身近な内容を、歴史的に、政治的に、また経済的、あるいは文化的に見直す学習の場として設定した。

 その第1回は、1991年から20数年を、ヤクート大学からの招聰で日本語・日本文化論などの講義のために行ったり来たりしながら、多くの学生や市民と交流をしてこられた勝木英夫さんの体験談で、《自立への幻影と現実》と題するソビエト崩壊以後、自立する過程をたどる、いや、まだたどりつつあるシベリアのサハ共和国についての話だった。

 新潟港から船で、日本海を渡ってシベリアヘ入国するルートがあることは知らなかった。アムール川、バイカル湖、イルクーツクなどというシベリアの地名は演劇やロシア民謡で耳にはしていたが、世界屈指のダイヤモンドを産出することを知らなかった。

 シベリアがいくら寒いとはいえ、そこがマイナス67・7℃とマイナス71・2℃の世界最低温記録を観測した土地であることは知らなかった。

 すでに1700年代の初め頃には日本の漂流民による日本語の学習が始まり、今ではヤクーツクと山形県村山市が友好都市となってその縁が細々とつながっていることも、知らなかった。

 しかもソビエト連邦の社会主義が倒れた後、ヤクーツクの人々が選んだ国づくりの見本が憲法九条を持つ日本であったとは、知らなかった。

 百聞は一見にしかず一一、なんと言っても現場で渦中にあった人の話はリアルで、荒らされた部屋の様など、ヒッチコックの映画のようだったなどと申し上げるのは不謹慎かもしれないが、それだからこそ、自由とはどういう事か、私たちの持つ憲法がいかに優れたものか、そして私たち有権者はどうあらねばならないのか、聞き手にそのような事までもひき出させた学びの場となった。(原 緑)




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「会」に寄せられた会員の声を紹介します ②

●会報を拝読するたびに、いつもやらなければならないことが一杯あるように思ってはいるのですが、なかなか毎日の生活や仕事に追われて申し訳なく感じております。周りの友人たちに少しでも人間の尊厳をまもること(原発や憲法)、若い人たちにも責任あることばで接してまいりたいと思っております。自分たちにも大きな責任があることを自覚しつつ。

●会報の記事がいつも政治色一色で、それも偉い先生方の論評が多く、読む気が失せるときがあります。ふつうの人が読んで楽しい記事が少しあるといいと思うのですが…。例えば、川柳とか、季節の移り変わり、暮らしの断片のエッセイとか…暮らしの中の政治や体制への批判、皮肉(風刺)などあれば。




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会員のお店

「琉歌」新所沢東口、パイン通り

 沖縄の「基地問題」を語りながら、泡盛を片手に「カラオケ」が歌える沖縄料理と泡盛のお店を紹介します。

 ママの仲村昌子(写真)さんは18歳で沖縄から上京。主婦のかたわら「琉歌」を開店し14年目です。その日のママの気分で何がでるか分かりませんが、運がよければ島らっきょも季節で食べられます。

 久米仙、残波のボトルは3500円。豆腐ヨウ(600円)、ポーク(600円)、もずく(600円)とお手頃な値段です。カラオケは一曲200円。飲んで歌って、語って下さい。

 お店は新所沢駅東口を航空公園駅に戻るように、線路沿いを100メートル歩くと右手にあります。Tel 04-2998-0288




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紹 介

●吾木香

三ヶ島葭子短歌賞の発表のあと、あきる野市の市民劇団による「われのまだ見ぬ人の恋しき・三ヶ島葭子の青春」を上演。
4月21日、午後1時、三ケ島公民館

●映画人九条の会4・25憲法学習会

「自民党の改憲草案を斬る!」講師/小森陽一・東京大学大学院教授
日 時:4月25日(木)18502030
会 場:文京シビックセンター5階C会議室
参加費:800円
主 催:映画人九条の会
問い合わせ 03-5689-9585

●九条の会所沢やまぐちが総会

3月30日に総会を開き、「チェルノブイリ・ハート」が上映された。総会で全世話人が続投。地域内の「空中放射線量の測定」は継続。「ニュースレター」の随時発行も確認。




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「マスコミ・文化 九条の会 所沢」学びのシリーズ

現場で考える その2

一教育事情と経済一

日 時:5月19(日)午後1:30から
会 場:新所沢公民館学習室1号
参加費:無料
話 者:持丸邦子さん
 持丸邦子さんは、現在城西大学で経営学を、NHK学園高等学校専攻科で経済学を教えています。お仕事の関係で行き来することが多いアジア地域の近々の状況をお話しいただきます。
主 催:マスコミ・文化 九条の会 所沢
連絡先:2920-1877(原)




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