機関紙51-2号 (2010年1月14日発行)




もくじ
最高裁、葛飾ビラ弾圧を追認 憲法判断せず、形式的な判決
 「表現の自由」と私たちの立場について
  間島 弘(世話人)
新しい情勢を語った浜林パンフを刊行
民主党政権で、運動をどう展開するか
 泊まり込み「世話人会」で議論
    佐藤俊広(事務局長)
「あれこれ」番外編
 増岡敏和(青葉台在住・詩人)
地域・職場の九条の会
 早朝の高尾山で平和チラシを配っています
  浅川光一(会員)
「九条を生かす」
  鴨川孝司(編集長)
紹 介
 ■所沢演劇をみる会 第72回観劇会
   松元ヒロ笑劇ライブ in ミューズ
 ■所沢・うたごえ喫茶 L0VE&PEACE
 ■第12回ピースシアター in 大泉
   アフガンに命の水を(ペシヤワー会26年目の闘い)
 ■鶴ヶ島市社会福祉協議会ボランテイア・市民活動助成事業
   朗読劇 父と暮せば(井上ひさし作)
 ■埼玉文芸家業団 第7回文芸サロン 所沢周辺の文学



最高裁、葛飾ビラ弾圧を追認 憲法判断せず、形式的な判決

「表現の自由」と私たちの立場について

間島 弘(世話人)

 事件は、04年12月、マンションの共用廊下で日本共産党の区議会報告などのビラを配った荒川庸生さんは逮捕されました。一審では無罪でしたが、二審では「罰金5万円」の有罪判決が出され、最高裁の判断をあおぐことになりました。

 11月30日、最高裁は、「ビラ配布は表現の自由の行使である」としながらも、「憲法は表現の自由を無制限に保障するものではなく、他人の権利を不当に害することは許されない」として「住居侵入罪にあたる」としました。

 「重要な権利」である表現の自由を制限しなければならない重要な侵害があったのかどうかについて具体的には言及しませんでした。

 いうまでもなく近代市民社会では、市民の「財産権」をいかに守るかが重要な案件でした。それとともに市民、個々人の「自由」を守るために「信仰の自由」と「言論・表現の自由」が欠かせぬものとして闘い取られてきました。

 こうした点からみても、「他人の権利を不当に害する」として具体的論証もなく「表現の自由」を「犯罪視」することは、断じて認めることはできません。

 国際的にも、「ポストにビラを入れる事はどこの国でもやっていることであり、日本の状態は異常だ」(ジュネーブにおける国際人権規約委員会の会議で)との声が上がっています。



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新しい情勢を語った浜林パンフを刊行

 所沢9条の会連絡会では鳩山連立内閣成立2ケ月後の11月8日に「新政権始動 この新たな情勢をどう見るか」との討論集会を行いました。

 浜林正夫代表が問題提起として1時間ほどの報告をしました。そのパンフレットが出来ました。

 問題提起の内容は 1 政権発足から2ヶ月、順調な滑り出しながら課題は山積、行き詰まると自民党政権への逆行の危険性、2 3党連立政権合意の骨子、3 課題、経済の再建、憲法と教育、国際問題特に「緊密で対等な日米関係」で、基本的には日米安保条約を廃棄しない限り「対等な日米関係はない」との観点からの問題提起であり、「核廃絶」までの全面的な政策の検討でした。

 その中で、特に財政問題と沖縄の基地問題はさしせまって解決を求められる難題であり、また教育基本法の取り扱いなど今後に大きな問題があると提起されました。

 この問題提起をみんなで議論していくことが、所沢での9条の運動を大きく広げていく上で大事だということで、パンフを刊行することになりました。広く活用されること呼びかけます。購読申し込みは事務局または各9条の会の世話人まで。



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民主党政権で、運動をどう展開するか

泊まり込み「世話人会」で議論

 民主党政権のもとで憲法をまもる運動をどうすすめるか一一12月18〜19日の両日、箱根で泊まり込みの世話人会(13名参加)が行なわれ、活発な議論が展開されました。

 沖縄の基地をめぐって新政権は迷走し、政治主導の名のもとに行われる「国会改革」も内閣法制局解釈さえ無視し海外での自衛隊の武力行使を合憲化する狙いがある。総選挙で自公政権を退場させ明文改憲の策動を遠のかせたが、5月施行の「改憲手続き法」を念頭に置き、「日米同盟」の強化に反対し、解釈改憲・明文改憲を許さず、憲法9条をまもり「生かす活動」を、34万市民を視野に展開すること、を確認しました。

500名の組織実現へ

 そして、具体的には、1 「普天間基地撤去・辺野古に基地をつくらせない」ために1月に行われる名護市長選挙への支援、4月8日の実行委員会主催の「沖縄連帯集会」に全力で取り組む、2 「平和都市宣言」20周年を迎え、無防備都市づくり(所沢基地の撤去)に向け具体化をはかる、3 「核のない世界」実現のためにNPT再検討会議(5月)に向け核廃絶署名に取り組む、400、500名の会員(現在360名)を早期に実現するためキャンペーンを図るなどを決めました。

 多くの市民の目に触れるよう、「ニュース(会報)」を各公民館に配布する、アピールの仕方を工夫し「9の日行動」を多くの参加者で取り組む、「坂の上の雲」が放送されるなか「マスコミ監視」を強め近現代史の「学習会」を考える、「沖縄・基地ウォッチング」を準備する、2回目の「文化展」を開催する、映画「三池」上映の経験にたって「会員の声・要求」を大事にした取り組みをする、市内・近隣「9条の会」との連携・交流、新しい「世話人」を呼びかけるなど多面的に活動を展開する。そのためにお互いのつながりを深め、会員の持つ力を集めようと確認しました。



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「あれこれ」番外編

増岡敏和(青葉台在住・詩人)

 文化サークルで話す時や、仲人する時などで話す場合、私は私の好きな言葉をよく活用したものである。いまは昔だが、よく使った内容を若干挙げると、一つに「人生の大切なものはごく僅か」(茨木のり子の詩から)という一節がある。結婚した二人に対して、その「僅か」を大切にし合えと諭したものである。

 二つに「夫婦は二心異体である」という言葉である。作家の壷井栄の発言である。これも一心一体なんて甘え合っているだけでは駄目だと、少々説教気味だがよく使った。

 三つは「人間は人間の未来だ」である。カール・マルクスの言葉で、往年の私の座右の銘でもあった。いまはこんな知ったかぶりの発言はやめ、なるべく飾らなく語るように努めるようにしているが…。



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地域・職場の九条の会

早朝の高尾山で平和チラシを配っています

浅川光一(会員)

 私たちは、東京都退職教職員の会をつくっています。その会の中に「九条の会」があります。つくってから4年になります。「こんにちは、山を愛するあなたへ」平和だからお会いできましたね。---国民投票では平和の意志で憲法九条を守りましょう---このチラシを多くの人々に広めて下さい」の詩と、うらには「私を褒めて下さい」のジェームス三木氏の詩を印刷した色刷りのチラシを高尾山登山口(京王線山口駅)で早朝配布してます。

 日曜日なので数万人の登山者でごったがえしてます。1回1時間に約3千枚は多くの人が気持ちよく受け取ってくれます。4年間で3万枚以上手渡ししたことになります。

 登山中、昼食中なども配布します。若者たちは「戦争になったらまっ先におれたちが兵隊に行くことになるでしょ。九条は大切だ」「憲法九条をかえて自衛軍をもつようになると次は徴兵制が復活するでしょう」、「世界では、直ぐ戦争で解決しようとすることが分からない。もう古いですよ。大人は何を考えているのでしょう」など積極的意見が多いのに驚いています。行動するたびに確信が湧き、勇気付けられます。

 12月9日、長野県下諏訪町で「すわ9条の会」の人らが過半数の町民の署名を達成したと報じられました。私は所沢ではと直感にどうだろうと考えてました。今後は情勢学習を力にどう広く市民の中に広めていくか。過半数署名にむけ世論づくりに力を入れるべきではないかと痛感しています。



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「九条を生かす」

鴨川孝司(編集長)

 定点観測は海洋上の定点から気候を見つめ地球の変化を正確に見定め、明日の社会の発展に役立てていくという地味ではあるが、ゆるがせに出来ない活動のひとつであり、それをまねて、九条という定点から日本の政治社会がどのように変化をしているかをみようと努めてきました。

 いま、日本を取り巻く問題は、「核廃絶」「地球温暖化」「地域的安全保障」と多面的であり、その中で「日米同盟」「憲法改正」「貧困化」「社会保障の拡充」など、国際社会の中で果たすべき日本の役割も日本の政治を変えていく取り組みも新たな発展が求められています。

 そこで、「生かす」という視点で、九条を生み出した歴史的教訓を土台に、平和、独立、繁栄の日本を目指し、どの様な道があるかを、起きてくる事態や事件、各地や分野での取り組みの経験などからそれをたどり、検証していくことを追究してみたいと思います。

 所沢の地域からの、そして経験未熟な身からの大それた発想ではありますが、時代に対応していく力を少しずつ身に付けていきたいと、広く批判を受けつつペンを取りたいと思います。

 今号より、「9条定点観測」としてきた標題を改め「九条を生かす」と変えることにします。

進路をめぐる重大課題「日米安保条約」をどうするか

 今年、日本の進路をめぐって、この「日米安保条約」の関わり、受け止め方、対処の問題が大きなポイントとなるであろうことは様々な形であらわれてきています。

 安保50年の歴史的経験や、国民を欺いた密約の公開とその責任の追究、「対等で親密な日米同盟」とは何を意味するか、軍事同盟は世界では時代遅れとなっている、などの問題は順次追求します。

 当面する問題に、沖縄の基地返還をめぐる日本政府の対応があります。「沖縄の県民の意見を重視したい」「米国の意向も考えなければ」「5月までには決めたい」「私が最後は決める」など鳩山首相の発言も個々の大臣の発言もはっきりした立場は感じられず揺れ動いているとしか見えない。その揺れはどこから来るのか。

 自民党時代の、アメリカのいいなりに従って積み重なった歴史という現実の厳しさはあります。しかし、揺れは核廃絶の追求や、温暖化対策のために地球規模での国際協力を進めるというこれからの時代に向かっての基本的立場が揺らいでいることの表れとしか見えません。

 待ったなしに迫る基地返還をめぐる対応は、鳩山連立政権にどの様な立場に身を置こうとしているかを鋭く迫っています。それは同時に、日本の進路をめぐっての国民の意見の反映の弱さをも表していることも見ておかなければなりません。



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紹 介

■所沢演劇をみる会 第72回観劇会

松元ヒロ笑劇ライブ in ミューズ

 たった一人で1時間半から2時間を休みなく、手を替え品を替え切り口を変えて、アッという料理を私達に見せてくれます。

日 時:1月29日(金)18:30開演
場 所:所沢市民文化センターキューブホール
入会金:1000円、会費(月)2000円。
問合せ:04-2924-1099 所沢演劇をみる会


■所沢・うたごえ喫茶 L0VE&PEACE

「所沢でもうたごえ喫茶を!」の期待に応えて、所沢パークホテルを会場に開店します。
日 時:2月1日(月)14:30分〜16:30分
会 場:所沢パークホテル1階レストラン マルコポー口(所沢駅西口下車歩3分、P有り、電話04-2925-5111)
会 費:1500円(フリードリンク、クッキー、貸し出し用歌集付き)
主 催:所沢・うたごえ喫茶実行委員会
問合せ:04-2993-6861 大関


■第12回ピースシアター in 大泉

アフガンに命の水を(ペシヤワール会26年目の闘い)
日 時:1月23日(土)13:30開場
場 所:勤労福祉会館大会議室(大泉学園駅下車南口歩3分)
資料代:500円
主 催:平和を育てる大泉9条の会
問合せ:03-3923-3775 小林

■鶴ヶ島市社会福祉協議会ボランテイア・市民活動助成事業

朗読劇 父と暮せば(井上ひさし作)
日 時:1月31日(日)13:30開場
場 所:鶴ヶ島市女性センター ハーモニー
入場料:大人1000円、中学生以下500円
出 演:谷英美(当会会員)、あきたはじめ他
問合せ:050-7547-7141 アローン・シアター事務局

■埼玉文芸家集団 第7回文芸サロン 所沢周辺の文学
日 時:3月6日(土)午後1時30分開催
会 場:三ヶ島公民館講堂
基調講演:所沢周辺の文学 高橋玄洋(作家)
対  談:所沢周辺の作家たち 中原道夫(詩人)、大河原惇行(歌人)
主 催:埼玉文芸家集団
後 援:マスコミ・文化九条の会所沢
問合せ:42-971-0183 綾部光芳まで



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