機関紙49号 (2009年10月24日発行)new!



もくじ
無駄を口実に比例定数の削減は民主主義の自殺行為
   坂本修弁護士 鳩山連立政権」成立後の展望を語る
改憲派の落選と国会
鈴木彰の「止まり木はこっちにしてね鳩ポッポ」
視 角
   鳩山内閣が誕生して一カ月
    丸山重威(関東学院大学教授・元共同通信)
生涯学習センター「利用者の会」結成される
市の国保税は便乗値上けか
バスで行く「身近な基地」ウォッチング 横須賀に参加して
   まるで『戦時中』にタイムスリッブしたような…
    間島弘(世話人)
機関紙協会埼玉県本部が総会
   柴田鉄治氏が記念講演
あれこれ (23)
   シーソーする孫
    増岡敏和(詩人)
いま、私は言いたい
   隠された危険性に警戒
    長田創一郎(こぶし町)
いま、私は言いたい
   九条は平和を照らす灯台
    谷口明嘉(久米)
いま、私は言いたい
   開かれた市議会とは
    中村勝(小手指)
9条定点観測
   「核のない世界」へまた一歩前進
   普天間基地移設で揺れる鳩山首相
    鴨川孝司(編集長)
短信
  ●徹底討論集会 鳩山連立政権発足から60日 新たな情勢をどう見るか
  ●映画人九条の会5周年記念イベント 日本初の反核映画「原爆の子」上映会
  ●全日本年金者組合所沢支部結成20周年記念音楽と交流の集い
  ●かわぐち九条の会第5回講演と文化の集い
  ●長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」自主上映会




無駄を口実に比例定数の削減は民主主義の自殺行為

坂本修弁護士 鳩山連立政権」成立後の展望を語る

 総選挙での前進的な前向きの変化から一カ月以上が過ぎた。民主党、社民党、国民新党が政権与党になった。国際舞台での鳩山首相の発言、政策実現への期待から内閣の支持率は70%台と高い。しかし、この政権への不安は消えてはいない。2年前に当会からパンフレット「憲法をめぐるせめぎ合い その今とこれから」を上梓した、坂本修弁護士(自由法曹団前団長、東京法律事務所 写真)に新政権をどう見ているか聞いた。(聞き手 鴨川孝司)

鴨川
 長い間、弁護士として働く者の権利を守り民主主義擁護のために粉骨砕身してこられました。今度の選挙での自民党政権の崩壊をどの様に受け止めていますか

坂本
 今回の総選挙で、長い間、悪政を重ねてきた自公政権に痛撃を加えて退陣させ、『選挙による政権交代』が実現したこと、歴史を前に進めることが可能な時代の幕が開いたことをみなさんと同じように、心から喜んでいます。

 この間、自公政権が働くルールも破壊の限りを尽くし、国民の願いに背を向けた政治を強引に推し進めてきたことへの国民の批判を掘り下げたいと思っています

鴨川
 そして生まれた鳩山連立政権ですが、どの様に見てますか

坂本
 民主党の今回のマニフェストは、自民党政治と国民との矛盾の急速な深化、そして悪政に反対し、背水を掲げての私たちの運動の発展を反映し、国民生活のこれ以上の崩壊に反対、改善を図るための政策をかかけました。

 私たちの要求といくつもの点で一致し、あるいは少なくとも、その大筋の方向において、たとえば労働者派遣法の改正、後期高齢者医療制度の撤廃、障害者自立支援法の「応益負担」の撤廃、など共通するいくつもの重要な政策が明記されていました。

 このことは、私たちの要求実現にかつてない有利な条件が生まれたということです。もちろん、これらの要求を現実に実現するには、財源をどうするのか、財界や自民党などの抵抗をどう押さえ込んでいくかなど、たくさんの問題があります。「民主党の公約イコールその早期・完全実現」と楽観して、「おまかせ」にし、私たちの要求運動の手を緩めるわけにはいかないでしょう。

 しかし、政権政党と政府の政策を支持して、その点ではともにたたかい、要求を実現する現実の可能性が生まれているというのは、大きな前進的な変化です。そのことに“光”を見いだし、私たちはこの条件をにぎって離さず、同じ要求でたたかってきており、新しい政権に対して、「建設的野党」の立場で活動するとしている日本共産党とも共同しながら、運動をすすめていくときを迎えているのです。

 以上は今迎えている情勢ですが、事態は単純ではありません。

鴨川
 それはどんな内容、問題ですか。

坂本
 陰の部分というか、私が重大だと思っていることは、ムダを省くという口実で『衆院比例定数の大幅削減を次の総選挙までに実現する』ということを、民主党、自民党がともに「公約」し、その実現を図るという企みが進行し始めてることです。

 衆議院議員を減らすことが何故無駄を省くことなのか。それも何故比例なのか、これによって少数政党は支持はあっても議員は選ばれず膨大な「死票の山」がつくられてしまいます。民意の切り捨てになるのです。

 たとえば、今回の各党の比例での得票率で推計すれば「二大政党」が65%前後の得票で95%前後の議席を独占、その他の党は合計でわずかに5%、日本共産党は4議席、社民党は比例ではゼロという仕組みにしてしまうというものです。いまをはるかに上回る極端な民意の歪曲、切り捨てになり、そのことは、議会制民主主義の生命が奪われ、憲法九条改悪反対をはじめ、平和に、人間らしく生きたいという国民の声が国会にとどかなくなるということにほかなりません。

 マスコミは、なお「二大政党」制での「政権交代」が大事だとキャンペーンしています。私が見たテレビのニュースショウでは、キャスターやコメンテーターによって「無駄をはぶいて、定数削減をするというのは当然だ。半分に減らしたっていい」とか、「比例定数削減で少数政党が不利になるなどというのは、すでに15年前に決着がついた問題だ」などという発言がくりかえされています。

「官僚による国会答弁禁止」は国会機能を阻害する改悪、比例削減の先取り

坂本
 重大だと思うのは鳩山首相のブレーンとも言われる寺島実郎日本総合研究所会長が10月4日、TBS系番組「サンデーモーニング」で「国会議員の数を速やかに法案を準備して減らすことで『ムダの排除』の流れにいかに政権が本気なのか国民に訴える」と語っていることです。

 さらに新聞報道によれば民主党の小沢幹事長は、1.「官僚による国会答弁の禁止」、2.委員会定数の削減などを、今度の臨時国会で国会法を「改正」して実現するという発言をしています。国会審議で官僚に問いただし、国政調査権、行政監督権を行使するという国会の重要な機能を阻害する改悪ですし、「定数の枠」に入らないという理由で、少数政党・会派の議員が委員となって、委員会の審議や運営に参加できなくしてしまうものであり、比例定数削減の「一部先取り」です。

 私は15年前のたたかいの経験から「気づいた者がまず声をあげ、草の根から世論をおこしていくことが大事だ」と思っています。この間、国民の力は大きくなっています。逆流を許さない。そのことも確信しています。皆さんは「マスコミ・文化九条の会」ですから、私の問題提起の気持ちを理解してくれると思います。お互い力を合わせて歴史の流れを逆流させず希望のもてる時代とするために頑張りましょう。



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改憲派の落選と国会

 憲法九条の改定を企む新憲法制定議員同盟(08年3月現在加入衆議院議員138人)のうち、今回再選議員は53人と激減した。

 内訳は自民133 ↓ 39人、民主10 ↓ 9人、その他6 ↓ 4人となった。落選議員は同盟会長代理の中山太郎衆院憲法調査会会長を筆頭に、顧間の海部元首相、中川昭一(死亡)、山崎拓、綿貫民輔(国民)、副会長の島村宣伸、深谷隆司、堀内光雄、幹事長の愛知和男(元防衛庁長官)である。

 さらに軍需利益団体理事の議員は全滅した。日米平和文化交流協会理事(毎年行ってきた日米安保戦略会議開催時に米国防省・軍需産業と交流メンバー)の瓦力、三沢喜一郎、井上喜一、斉藤斗志二元防衛庁長官、綿貫民輔などが落選した。朝日・東大共同調査によれば、当選議員の改憲派は3分の2を切った。憲法改正「賛成」31%、「どちらかといえば賛成」28%で計59%。衆院での憲法改正の発議に必要な3分の2を下回った。

 新憲法制定議員同盟は5月、集会を開き、「国会での憲法審査会の速やかな始動」を決議している。この顧問には鳩山民主党代表(当時)、亀井静香国民新党代表、副会長には前原現国交相、常任幹事には松原仁(民)亀井邦夫(国民)がそれぞれ名を連ねている。

 9月の新政権発足を前に平和市民団体が201市民団体1737人の署名を持って、鳩山首相に顧問辞退を要請したが辞めた話は聞こえてこない。

 国会での憲法審査会始動については、ほとんど問題にもされていない。が、改憲派の巻き返しの危険も見逃せない。九条の会に対抗して各地域自治体での「国会での憲法審査会始動を求める決議」を行う推進部隊の策動もあり、憲法を守り生かす草の根からの運動はいよいよ重要になってくる。  (新聞OB「九条の会」から転載)



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鈴木彰の「止まり木はこっちにしてね鳩ポッポ」



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視 角

鳩山内閣が誕生して一カ月

丸山重威(関東学院大学教授・元共同通信)

 補正予算を凍結し来年度予算の概算要求を出し直させた。「税金の使い道」を「国民生活第一」に移そうとする路線が動き出している。「米軍基地再編」や「アフガン支援」など道筋が明らかでない問題もあるが、まずは順調な滑り出しだ。

 ▼しかし、「党務」を引き受けている小沢幹事長の采配に関連して気になることがある。「官僚の答弁禁止」の国会法改正案とか、与党議員への「議員立法の原則禁止」の通達は、国政調査権初め国会の機能や議員の職責に関わること。簡単に認めるわけにはいかない。「与党質問の取りやめ」も、野党の発言機会や時間を増やすのには大賛成だが、単純に与党質問を抑えるのはおかしくないか。

 ▼もともと鳩山新政権は、新自由主義構造改革に対する国民の怒りとその変革を求める声が、問題をごまかしながら二大政党で体制維持を図ろうとする勢力と一緒になって生まれたものだ。だから、「国民第一」の一方で、政権を取り替えて二大政党制を進め、マニフェスト通り議員定数を削減して社共を切り捨て安定的保守政権を目指す野望も動いている。大事なのはそんな「逆流」を見極め、本当の「変革」への力を大きくしていくことだ。

 ▼まじめに働く国民にとって、日本が平和で、もっと住みやすい、心豊かな国にする第一歩にできるかどうか。問われているのは主権者である国民だ。そしてメディアが「変革」を求めて発言し、行動する貧しく弱い主権者の代弁者になれるかどうか。それがメディアの歴史的責任である。



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生涯学習センター「利用者の会」結成される

 10月4日、生涯学習センター(現・中央公民館)において「利用者の会」の結成総会が開かれ、「マスコミ・文化 九条の会 所沢」も生涯学習センターの継続使用を求める一員として参加しました。

 4月、市当局の生涯学習センターを市の一般財産として活用するという発表を受けてから、利用しているサークル・個人が継続使用を求めて運動に立ち上がりました。市議会に継続使用を求める誓願署名を10,602筆集め、全会派の支持を受けてとにもかくにも、いますぐ処分は行わないと言うところまでこぎつけました。

 しかし、来年4月以降は生涯学習センターは教育委員会から市の一般財産に移管されます。そうすると改めて処分を考えてくるかもしれない、それを許さず、今まで通り諸施設を利用できるように運動を続けていこうと、利用者の会が改めて総会を開いたものです。

 総会は約40名ほどの参加で、利用しているサークル300余すべてから参加したのではありませんが、各サークルにも参加を呼びかけ、運動をさらに広げようと決めました。私たちの「会」も会場確保に四苦八苦しています。残してほしい施設です。



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市の国保税は便乗値上げか

 08年4月に施行された後期高齢者医療制度を口実に埼玉県各地で国民健康保険税が引き上げられたが、所沢市では決算審査で“便乗値上げ”であったことが、このほど明らかになった。

 所沢市は08年4月に10年ぶりの国保大改定を実施した。この結果、一世帯平均年間4万7千円、所得350万円の4人家族で年間12万円もの大幅引き上げとなった。08年決算を見ると、国保会計は17億円もの大幅な黒字となっている。当初予算では診療費などの保険給付金が前年度比で約12億円増えるものと予測したが、実際は約5億円のマイナスとなった。一般会計から国保会計への繰り入れを、前年度決算比で約15億円を減らした上での大幅黒字に、「過大な歳出の見積もりによる大増税だったのでは」と問題になっている。

 5日の決算特別委員会で荒川広市議は「市長は剰余分を一般会計に戻さないと答弁している。黒字分を使い、国保税を引き下げるべきだ」と追求した。市は「国保運営協議会で検討する」と答えている。


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バスで行く「身近な基地」ウォッチング 横須賀に参加して

まるで『戦時中』にタイムスリッブしたような…

 「気持ち悪かった」。「横須賀軍港」をめぐるクルージングを終え、最年少の参加者・中学生の男の子に「どう感じましたか」と聞いたときの返事である。
 「どのように」と続けて聞くことがはばかられるような返事に会話は、そこで途切れてしまった。

 私自身は、数多く停泊する米海軍、海上自衛隊の「戦艦」(「護衛艦」と呼んでいるがヘリ空母などまぎれむなく“自衛のため”ではない攻撃型「軍艦」である)を見ても、「ああ、横須賀もか」とにぶい反応しかなかった。

 1971年、「旅の記事」取材途中で見た広島・呉で「軍艦」を最初に見た衝撃、98年、「平和大会・佐世保」に参加したときに、海上を動き回る「自衛艦」のショックとは比べ物にならない。年とともに「ならされて」しまった自分を恥じた。

 今回の企画は、軍港・横須賀に残る「貝山地下壕」を見学後、海上から「基地・横須賀」を見るというものである。

 参加者は冒頭に記した中学生を含め38名。10月17日、8時15分に所沢駅を出発。途中、追浜でガイドの横須賀平和委員会の石澤偉男さんと落ち合い「貝山地下壕」に向かう。

 「貝山地下壕」には、驚かされた。航空機の地下基地として総延長20キロに及ぶ地下壕が掘られている。強制連行された朝鮮半島の人びとがその作業に駆り出されたとの事である。その後、中央公民館で石澤さんの「事前学習会」をへて、メーンの「軍港クルージング」に向かった。

 クルージングの感想は、中学生の感想に凝縮されていたと思うが、帰りの車中で聞いた全体の感想では、「貝山地下壕」にショックを受けたとの感想が多かったように思われる。

 クルージングに付け加えれば、原潜空母「ジョージ・ワシントン」は6日に出航し、いなかったが、原子力潜水艦が寄港していた。アメリカと日本の「軍事共同」を目の当たりするようで、この現実をどれだけの人が気がついていているのか気になった。  所沢に帰り着き、「交流会」にも参加した。その中で“横須賀平和委員会の申し込みで「九条の会」のクルージング”ということで、釣り人を装う監視(湾内は釣り禁止)がついていた。船のカイドの女性が緊張のあまり“なまり”を指摘されてあわてたなど---がありますが、それはまた次号に参加者から。

 今回の企画でお二人が入会されました。実行委員会のみなさんと案内を務めていただいた石澤さんにお礼を申し上げます。(世話人・間島弘)



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機関紙協会埼玉県本部が総会

柴田鉄治氏が記念講演

 第38回日本機関紙協会埼玉県本部総会が10月10日、埼玉会館で開かれた。
 柴田鉄治氏(元朝日新聞記者)が、「メディアの劣化を憂い、再生への道をさぐる」と題して、講演を行った。

 柴田氏は「日本は、15年戦争前夜と似た状況にある。西山記者事件の毎日の誤りを契機に、メディアの敗北が始まり、産経、読売の論調の転換で二極分化が進み、湾岸戦争で対立はいっそう先鋭化した。開戦直前のバクダッドから記者の撤退などはジャーナリズムの放棄。自衛隊イラク派遣反対のビラまき事件や国旗・国歌に起立しない教員らの処分にもメディアのチエックはない。日米の密約も『政府のウソ』を正すのが、メディアの役割ではないのか。戦前の過ちは、会社を潰してはならないと『組織ジャーナリズム』に走ったことだ。再生には、ジャーナリズムは『個』が支えることを再認識することだ」と苦言を呈した。



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あれこれ (23)

シーソーする孫

増岡敏和(詩人)

 若い友人に初めての孫が生まれた時のことである。あれからすでに2年経つが、その当の友人が古稀の祝いに色紙を額にしたいので、素敵な言葉を考えて欲しいというのに、一番いいのは自分の思いを書にすることではないかと伝えたが、なんとか詩人の言葉が欲しいという願いに、こんな調子をヒントにして考えられたいと、私は二題ほどの「詩人らしい言葉」を示して送ったが、どちらを採用したのかの返事はないままに過ぎた。それでもかまわないが、ここに発表しておこう。

 うつぶせに シーソーしながら 孫の飛び

 地球敷いて まろぶ孫が 首を立て

 私の二人の孫はもう中学生と小学生を元気にやっているが、いまはあまり爺の機嫌伺いにも来なくなった。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                      

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いま、私は言いたい

隠された危険性に警戒

長田創一郎(こぶし町)

 先の総選挙によって、鳩山由紀夫氏を首相とする民主・社民・国民新党の三党に依る連立政権が誕生しました。鳩山首相は内閣成立直後、渡米して「国連」で温室効果がスの排出量25%削減という大風呂敷を広げるとか、また国内では八ツ場ダムの建設中止に踏み切るなどして、マニフェストの中の民主的側面を国民に誇示しています。

 今の処は衣を被って鎧を見せるような失態は見せませんが、鳩山政権の隠された危険性を警戒しない訳にはゆきません。鳩山首相は根っからの改憲論者・小選挙区論者で、彼は其の著書「新憲法試案」の中で、憲法九条を最も欺瞞的として非難し、此れを改めて「自衛軍保持」を明記し、天皇の元首化まで提案しています。そして其ればかりではありません。彼は民主党代表に就任直後、ソウルでの記者会見で「私が政権を取ったら、比例削減の提案を次の総選挙までにやり遂げる」と言明しています。

 日本の支配階級の憲法改悪と小選挙区制に寄せる執念は実に根深く、しぶといものがあります。我々は常に警戒を怠らず、民主勢力の総力を結集して此の支配階級の執念を打破しなければなりません。

 民主陣営の国会内の勢力は極めて少数ですが、其れに眼を奪われる事なく、内外の客観情勢が民主・平和勢力に極めて、有利に進展している事に自信を持って、断固とした反撃を彼らに加えて、其の企図を粉砕しようではありませんか。そして「九条の会」は其の先頭に立って進みましょう。



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いま、私は言いたい

九条は平和を照らす灯台

谷口明嘉(久米)

 今年は、年越し派遣村で正月が明けました。
 職なく食なく住もない、生活の基礎の崩壊を余儀なくされる人々が、多数生まれ出る今の日本社会とは、これが、21世紀の真の姿なのでしょうか?

 それから8ヶ月、8月30日は、有権者の7割が主権者として総選挙に参加し、弱者をいじめる自民党と公明党の政権を終わらせるため、よりましな民主党に一票を集中させました。55年体制は、55年で終わりを告げました。

 民主党連立政府は、どのような政治を行なうのでしょうか?
 解っていることは、アメリカいいなり、大企業優先の目線では維持することは難しく、国民の目は厳しくなっています。ルールある経済社会を作るためには、主権在民と民主主義をしっかり堅持し、憲法九条の精神が生かされてこそ、支持は維持されるでしょう。もし、憲法九条の精神から乖離することがあれば、一時的な支持は得られても、持続することは難しいでしょう。

 今日、アメリカをはじめ「核兵器のない世界へ」が大勢になりつつあります。駐日アメリカ大使が息子さんと同道で広島を訪問しました。また中朝トップ会談はいくらかの前進が期待されます。

 15年戦争の惨禍と反省の中から生まれた「日本国憲法第九条」は、「日本は戦争をしない、そして、出来ない国を作ります」と宣言しました。これは、戦後日本と日本人の経済生活にも大きなプラスになりました。そして今、九条は、世界平和を照らす灯台としての役割を担う大切な「宝」となってきました。毎月9の日に多くの人々が宣伝に参加することで、その光はますます輝きを増すでしょう。



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いま、私は言いたい

開かれた市議会とは

中村 勝(小手指)

 今年の6月市議会に所沢社保協は、「国保税大幅引下げ」の請願を提出し、最終的な署名数は5,474筆となりました。
 この請願は、「市民環境常任委員会」で3回にわたり審議され、最終的には不採択となったことはすでにご存知のとおりです。委員会審議をすべて傍聴しましたが、審議の内容にはふれませんが、市議会としての傍聴人に対する態度には強い不満と多くの疑問を感じました。

 第1回の審議には14人の傍聴希望者がいましたが、議会事務局より椅子は7つなので調整して欲しいとの申し入れがあり、結局半数ずつ交代で傍聴することになりました。2回目は、担当課より20年度国保会計決算報告が提出され審議しましたが、この決算報告を傍聴人にも配布して欲しいとの要求に対しては、民主党議員から「一般市民に配布するのは問題ではないか」との意見に市当局が同意し、全く資料のないままにやりとりをただ聞いている状況でした。この議員は「一般市民」という言葉を連発し、信用できないから気をつけろと言わんばかりの認識と見られました。

 今年3月「市議会基本条例」が制定されましたが、傍聴に関する条項はなく、「議会の活動原則しとして、「市民にとってわかりやすい議会運営を行う」とあります。しかしいまのところ「閉ざされた市議会」との印象を強く持ちます。



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9条定点観測

鴨川孝司(編集長)

「核のない世界」へまた一歩前進

 9月24日、「核不拡散と核軍縮」をテーマに、オバマ米大統領が主宰する国連安全保障理事会の首脳会合がニューヨークの国連本部で開かれ、核不拡散条約(NPT)で核兵器の保有が認められている米口英仏中5カ国すべての指導者が、安保理議長国の米国が提起した「核兵器のない世界」を目指す歴史的な決議を全会一致で採択しました。

 国連の64年にわたる歴史の中で「核」に絞った安保理首脳会合は、初めて、安保理が決議で「核なき世界」の実現を国際社会に呼びかけたのも、初めてのこと。

 決議には爆発を伴う核実験の自制や、NPTの重要性の確認と加盟の促進、北朝鮮とイランに課せられた過去の制裁決議の再確認が盛り込まれ、米中両国がまだ批准していない包括的核実験禁止条約(CTBT)の署名・批准促進による早期発効も公約。来年5月のNPT再検討会議での論議の前進を促しています。今回の決議に強制力はなく、加盟国の具体的な責任も明記されていないため、安保理の呼びかけに各国がどう呼応するかが注目されます。

 これはオバマ米大統領の「核のない世界へ」というプラハ発言を受け、7月にロシアのメドベージェフ大統領とオバマ米大統領とが話し合い、おたがいの国が持つ戦略核弾頭を1500〜1675個まで減らすとの共同声明を発表した。その後、各国首脳の賛同が続き、核兵器をなくす世界を目指す取り組みの大きな前進です。

 日本の鳩山首相も安保理で「唯一の被爆国として日本が「廃絶に向けて先頭に立つ」と表明しました。今後の日本の取り組みが注目されています。

 9月26日にはカザフスタンで開かれていたアジア政党国際会議(40カ国、70の政党の参加、日本からは日本共産党だけの参加)で「核兵器のない世界を目ざす」アスタナ宣言を採択。ドイツでは「国内にある米国の核兵器の4年以内の撤去を」の世論が広がり、核保有国が核兵器のない世界への義務を果たすことが主要との認識が強まっています。

 日本原水協は「核兵器のない世界を」の署名活動をあと7ヵ月に迫った来年5月ニューヨークで開かれる核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けて1200万を目標にと提起。

 世界で「核のない世界」に向けての動きが強まり広まっています。オバマ大統領へのノーベル平和賞受賞には「アメリカヘの内政干渉」との一部超保守的な意見もありますが、核のない世界への取り組みに弾みをつけるとの賛同の意見が出されていました。

普天間基地移設で揺れる鳩山首相

 10月19日の時点で、鳩山首相は普天間基地移設問題での政府の方針を固める時期を来年まで先送りすると表明しました。

 衆院選のマニフェストには「米軍再編や在日米軍基地のあり方についても見直しの方向で臨む」としていたが、「時間というファクターによっては変化する可能性」を言ってみたり「県民の要望を大事にする」と言ったりと揺れています。

 在日米軍の75%が沖縄に集中し、その結果計り知れない程の県民の負担をどのようになくしていくのか、主権国が領土に膨大な在日米軍の存在をいつまで許しているのか。この問題は鳩山首相が「日米同盟は対等な形で」と言ってきたこと、提唱する「東アジア共同体構想」がどの様なものであるかを鋭く問う問題となっているといえます。



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短信

●徹底討論集会 鳩山連立政権発足から60日 新たな情勢をどう見るか
 政治では、日米同盟、沖縄の基地、ソマリア海賊退治、アフガン支援、海上給油、東アジア共同体、核廃絶問題。そして、経済・生活に眼をむけると、派遣切り、増税、大企業の社会均責任、社会保障の充実。これらの問題を連立政権はどう対応するのか。私たちは「九条を守る」運動をどう構築するのか。
 浜村正夫一橋大名誉教授の基調報告(60分)を受けて長時間の討論集会を開きます。また、環境、基地、マスコミをテーマに関係者の特別発言もあります。
日 時:11月8日(日)13時30分〜16時
場 所:所沢地区労会館
主 催:所沢9条の会連絡会

●映画人九条の会5周年記念イベント 日本初の反核映画「原爆の子」上映会
 日色ともゑ(劇団民藝)神山征二郎監督(映画人九条の会代表委員)が舞台あいさつをします。
 映画「原爆の子」は、日本映画界を代表する巨匠・新藤兼人監督が、広島で被爆した子供たちが綴った作文をもとに脚本を書き、劇団民藝と共同で1952年に製作した、日本で最初の反核映画。
 原爆投下の日、広島で保母をしていた教師が、7年後の夏休みにかつての園児たちを訪ねていくというストーリーを通じて、原爆の悲惨さを日本映画として初めて描いた。主演は乙羽信子さんで、細川ちか子、清水将夫、滝沢修、宇野垂吉ら民藝の皆さんが多数出演している。
日 時:11月24日(火)18:50〜21:00
場 所:東京・文京シビック小ホール
参加費:1,000円
問合せ:映画人九条の会 TEL 03-5689-3970

●全日本年金者組合所沢支部結成20周年記念音楽と交流の集い
第1部 うたごえサークルこだまと医療生協うたごえグループみどりの杜による、「日本のなつかしい歌と語り継ごう平和を」
第2部 ゲスト出演による池田敏美さん(ヴァイオリン)、田中真理さん(ピアノ)の演秦
第3部 交流の広場
日 時:11月29日(日)13:30-16:00(開場13:00)
場 所:所沢市並木公民館(航空公園東口からバス「新所沢駅東口」又は「並木通り団地」行き、並木通り団地下車徒歩7分
参加費:無料
主 催:全日本年金者組合所沢支部
問合せ:鈴木絢子 TEL 04-2942-5675

●かわぐち九条の会第5回講演と文化の集い
講演「アフガン・イラクの真相と平和への道」谷山博史さん(日本国際ボランティアセンター代表理事)
文化行事 ひとり芝居「ウンジュよ」谷英美さん(当会の会員)
日 時:11月21日(土)14:OO開演
場 所:リリア音楽ホール
参加費:600円
問合せ:五十嵐宏 048-295-0111

●長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」自主上映会
日 時:12月5日(土) @14:OO A17:OOの2回上映
場 所:さいたま市民会館うらわホール(JR浦和駅西口下車徒歩7分)
入場料:前売券1200円、18歳以下600円 当日券は各300円増
問合せ:埼玉のうたごえ協議会 TEL 048-883-1634



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