機関紙44-2号 (2009年4月28日発行)




もくじ
見る 聞く 語る
 終わらない三池炭鉱の物語
 6月13日(士)に中央公民館で上映
あれこれ (18)
 芽という字は
  増岡敏和(詩人)
「核廃絶と憲法九条を生かそう」と佐多岬まで歩きます
  馬籠正雄(ピースランナー・若狭在住)
会員・読者からの投稿
  榛原昭寿(佐倉九条の会)
絶滅一歩手前の身近な生物たち
 守り抜きたい憲法九条と菩提樹池(山口)周辺の自然
  榎本勝年(山口在住)
基地ウォッチングに参加して
  品川 昭(中富南在住)
いま、私は言いたい
 総選挙間近でメディアに望むこと
  持丸邦子(山口在住)
 簑輪さんに学んで
  浅川光一(北秋津在住)
鴨川編集長の九条定点観測
 ●動き出している改憲策動
 ●改悪バンフ500万部 総務省が配布
 ●オバマ米大統領 核兵器削減を表明
短 信
 ■映画「蟹工船」ミューズで上映
 ■新書紹介 「蟹工船」の社会史(小林多喜二とその時代)
 ■第23回憲法フェスティバル
 ■九条の会講演会



見る 聞く 語る

終わらない三池炭鉱の物語

6月13日(士)に中央公民館で上映

 映画「三池」の上映委員会が4月28日に発足します。昨年の暮れに炭労出身の和田末冶さん宅で「三池・終わらない炭坑(やま)の物語」のDVDを鑑賞、「所沢でも上映会をやりたい」と言う思いが語られ、それを実現する日が近づいてきました。上映会は6月13日、「協力券1000円」でスタートします。「マスコミ・文化九条の会所沢」が会員の活動を紹介し、支援・交流を積極的に図るという方針がこの活動の大きな支えでした。

  

 この間、見知らぬ多くの人と交流し、たびたび「今、何故三池なのか」と言う疑問や意見にぶつかりました。これに応える議論の中で賛同者が増えてきていると実感しています。

 年金者組合にはニュースの配布のお願い、「マスコミ・文化九条の会所沢」の会員からも熱い激励が寄せられ、「映画『三池』ニュース」も好評。戦争体験を語る会でこの「ニュース」を見た人から3枚の券の予約がありました。新婦人への申し入れ、雑学大学の例会での宣伝も月2回行われています。

 この活動で具体的手伝いに動いていただける人も現れました。「三池炭坑と所沢の現実にはまだ大きな距離がある。階段を一歩ずつ登っていく努力の積み重ねが大切だ」と関心を深めるために、「三池の歴史と麻生鉱業の関連」「炭塵爆発と公害闘争」などのテーマで勉強したいと意見も出されています。

 今までの皆さんのご協力に感謝するとともに、新しい実行委員会のもとで、さらに賛同者を増やし、お手伝いの人を作りたいと思います。熊谷監督トークの魅力の宣伝、協力券200枚の販売、など一層のご協力をお願いします。(鎌田富夫)

所沢の皆さんに

熊谷博子(映像ジャーナリスト)

 この映画を作るきっかけは、三池の廃坑跡に初めて足を踏み入れた瞬間、下から働いていた人の声が聞こえたからです。その場所は、昨年、ユネスコ世界遺産の暫定リストにはいりました。三池炭鉱の歴史はまさに日本の縮図です。戦前の囚人労働、強制連行、戦後の労働争議、炭鉱事故……。“負の遺産”として葬り去られようとしていた事実です。そこで、必死に生き、働き、闘った人々の姿まで消し去るのか、と怒りを感じました。

 7年がかりで作りましたが、その間ずっと「今さら三池?」と言われ続けました。でも今だからです。
 私たちが直面している問題、格差も労働も家族も、すべてがここにあります。
 特に女性たちのエネルギッシュな生き様に、私は撮影をしながら何度も涙を流しました。

 元気になる映画です。ともに観ていただき、明日に向けて新しい一歩を踏み出したいと思います。会場でお待ちしています。


日 時:6月13日(土)13時 開場 
場 所:中央公民館(旧生涯学習センター)
参加券:大人1000円、学生800円
連絡先:和田 04(2924)9635、鴨川 04(2998)7424、鎌田 04(2924)9155まで



もくじへ


あれこれ (18)

芽という字は

増岡敏和(詩人)

 漢字の中で、私は草冠のある字がどちらかというと好きである。芽、茶、苺、苗、若、菊、茜、芒、菜、萩などすぐ浮かんでくるが、小辞典を引いてもざっと270字が出てくる。音訓読みはどちらも響きはやわらかなものが多いように思われる。それで3年位前にこんな詩を書いて「詩人会議」誌に発表したことがある。

芽という字は
牙の足を広げた肩の
燦々たる陽の下に草原を開いて
華となるものの安らぎを立てている
いのち盛んな今日の このよろしさを
横たえさせながら
おのが心にも草冠をかぶらせて
平らかに寝そべらせておく



もくじへ


「核廃絶と憲法九条を生かそう」と佐多岬まで歩きます

馬籠正雄(ピースランナー・若狭在住)

 今年のピースウォークは北九州小倉から鹿児島県佐多岬を歩きます。

 戦後50年の1995年から「核廃絶を訴えながら、宗谷岬から沖縄県「平和の礎」、そして日本海、中山道、東海、山陽、四国、西国札所と全国各地を走ってきました。広島、長崎では40万人もの尊い命が失われ、被爆者はまだ30万人もおり、今でも広島、長崎では8千人の人達が原爆が原因で亡くなっています。そして世界の被曝者は30万人とも…

 しかし、アメリカは「核開発」に狂奔し、テロを口実にして、公然と他国を侵略し続けています。そして、何の罪もない一般国民を殺傷しています。

 唯一被爆国日本が、そんなアメリカに手を貸し、医療費の値上げなど、お年寄りや弱い者をいじめ、毎日の生活を脅かしています。

 戦後50年から始めたピースラン。2006年は初めて歩きで、姫路から出雲街道を経て長崎まで計画しましたが、出雲にて土砂崩れで道路が寸断され止む無く中上し、2007年は出雲市から長崎まで歩きました。今回も例年通りに「核廃絶と平和憲法を守ろう」と、朱書きした沖縄の「クバ笠」を被り、「核廃絶…」のチラシを配布しながら歩きます。今までにない自然豊かな厳しいコースですが、それだけに風光明媚な海岸のコースです。

 「走れる方も歩く方も、1キロでも2キロでもご一緒して下さい」と、各地に伴走依頼のお手紙などで、これまで30数団体、市役所等にお願いしているところです。

 今までの伴走者は、実業団の選手や、小学一年生から80歳代まで、1623名の方々がご一緒して頂き、総距離は9598キロになりました。

 私の走った距離は84,000キロ程ですが、一昨年より脚を痛めて歩くことにしました。走る仲間から歩く仲間にチェンジして平和への輪を広げることができました。まさに「ピンチの時こそチャンスあり」です。九州出身の方はおりませんか。一日でも二日でもご一緒しませんか。所沢から走る会の仲間3人が途中伴走して頂けることになっています。



もくじへ


会員・読者からの投稿

たかが一読者 されど一読者

榛原昭寿(ジャーナリスト・佐倉九条の会)

 3月10日付け朝日新聞「天声人語」には怒りをおぼえた。
 「大空襲三一〇人詩集」を送ってもらったそうだ。平和への祈りが一編一編からわき上がってくる、と書いている。そこまではうなづける。ところが、感動を強調するためだろうか。▼詩集は、戦争と平和をめぐる言葉の空疎化にあがらってもいる。たとえば「戦争の悲惨さ」や「命の大切さ」と言う。便利なだけに手垢にまみれ、もはや中身はからっぽの感が強い▼とおっしゃる。評論家きどりで、斜に構えたポーズがありあり。

 早速、朝日新聞社に電話した。応対窓口は三度変わった。その度に私はなぜ電話したのかを最初から説明する羽目になった。要求は簡単である[1]天声人語氏と話したい[2]「中身はからっぽ」の根拠はなにか[3]氏はいま、現場に出て取材することがあるのか。たとえば9、10の両日、墨田区横綱町“平和記念碑”前で行われた追悼の集いに出席したのか。日比谷公園の“派遣村”で取材したことがあるのか。これらについてぜひ話したい。

 九条を守る運動をしている榛原、と名乗っての要求である、朝日新聞の一線記者は派遣切りにあった人たちの苦しい情況を追跡調査し、読む人の胸を打つ記事にしている。この記者たちの頑張りを評価しないのか。

 ところが、3人目の女性は、「伝えておきます」の一点張り。社に出向いてもいい、の私の言葉などどこ吹く風。30分近くなって電話代がかさむので、やむなく切った。後には、徒労感と公称8百万部・数千万人の読者をもつ「大新聞」.がたった一人の人間に付き合っているひまなどない、ということか、との思いが残った。

 天声人語氏は三重、四重にガードされ、広報の女性は任務を全うし表面的には「一件落着」に見える。しかしそうだろうか。この欄が、寄贈された本を読んだり、パソコンと資料室頼みの記事作成が多いと感じるのは私の偏見だろうか。たまに外に出ても「自然を満喫」といった類の話しばかり。私は最近、現場の大切さを身にしみて感じている。現在(いま)を知るには、多くの現場へ行って、できるだけたくさんの人との触れ会いが必須の条件だ。だから駅前のビラ配りや、たとえ4、5人の集会でも喜んで参加させていただく。

 毎日コラムを埋めることの大変さは承知の上で、あえて一人一人の読者を大切にする視点と現場をもっと大切にしよう、と苦言を呈したい。



もくじへ


絶滅一歩手前の身近な生物たち

守り抜きたい憲法九条と菩提樹池(山口)周辺の自然

榎本勝年(山口在住)

 所沢市山口の「菩提樹池周辺緑地」が、県によって公有地化されることになりました。県の「まちのエコ・オアシス保全推進事業」の施策です。

 山口の「菩提樹池」は狭山丘陵の一画、西武ドーム球場のすぐ東に接する谷戸の小さなため池です。この谷戸のまわりは、狭山丘陵の中でも開発が進んだ地域です。

 ところが、一歩この谷戸に足を踏み入れると、まわりの斜面にある樹林がいい目隠になって、別世界(50年くらい前まで各地にあったアニメ「となりのトトロ」に描かれた里山の景観)にいる気分になれるのです。

 この谷戸には田んぼ、小川も残っています。田んぼは菩提樹の谷戸に残っていた最後の水田で、10数年前持ち主の高齢化と病気が原因で、耕作されなくなっていました。その後、その方の了解と指導を得て、有志の人たちが田んぼづくりを復活させました。農薬などを使わない、生きものにやさしい稲作を続けています。水辺があって雑木林もあるので、野鳥も多く生息しています。特に越冬する鳥が多く、オオタカも頻繁に現れます。冬枯れの草むらにオオタカが食べた野鳥の羽毛が散らばっているのをよく見かけます。

 私が菩提樹池とそのまわりの谷戸に出会ったのは26年前、1983年の春のことです。私はたちまちこの環境に引きつけられ、「ずっと残せたらいいな」と思いました。

 

 「この環境を残したい」と思っても、そこは私ではない他人の私有地です。「ここもいずれ開発され、この環境も矢われてしまうだちうな」という、あきらめに似た気持ちもありました。ただ「黙って見ているだけではいやだ。なにか自分にできることをして、開発をすこしでも遅らせたい」と考え、この場所で毎月1回の観察会を姶めました。

共生に必要な人間活動

 この「菩提樹池早朝探鳥会」は私が病気で倒れる1998年3月まで、15年間続けました。病気で私が参加できなくなってからも、当時からの参加者が代わって続けてくれていて、この谷戸をまもる力にもなっています。メダカやホトケドジョウ、オミナエシなど、数十年前までは身近にありふれて存在していた生きものが激減して、絶滅のおそれがある生物になっています。

 近年日本の生活スタイルが変わって、過去千年以上、農業生産や日常生活と結びついていた水田や小川、ため池の管理、雑木林の落ち葉はきや伐採、更新などがおこなわれなくなってしまいました。それとともにそれらの人間の作業に依存して生活の場を確保していた日本のありふれた生物たちが、生活の基盤を失って激減し、絶滅の一歩手前までいってしまったのです。

 埼玉県がこの事業ですすめようとしている、多様な生物が生活できる環境の確保は、ただ土地を公有地化し、開発から守るだけでは不十分です。日本で昔から人と共生し生活していた生物は、適切な人間活動が必要なのです。かつてと違って、これらが人々の暮らしにとって欠かせない活動ではなくなった今日、自然や生き物が好きな多くの仲間の力に頼って、せっかく県が公有地化したこの谷戸を保全していきたいものです。

 そして、環境の変化とともにいつの間にか姿を消してしまった生き物たちが、また戻ってくるのを楽しみに待っています。



もくじへ


基地ウォッチングに参加して

品川 昭(中富南在住)

 所沢市に住んで約20年、市内や市周辺にかくもたくさんの軍事基地関連施設があったとは全く無知であった。

 会社の行き帰りにバスからなにげなく眺めていた、林立するアンテナの風景、それが並木通りに隣接する97万平方メートルの米軍所沢通信基地だ。横田基地米空軍に所属する送信基地(大和田通信所が受信基地)とのこと、その横田基地はグアム基地とならんで、米国本土のアンドリュース基地を頂点とする世界軍事ネットワークの東アジアの中心的役割を果たしている。

 関東の空の多くが米軍に支配されているという。わが所沢市の上空の空間では無数の軍事上指令電波が我が物顔で行き交い、北朝鮮のミサイル発射時も相当緊張した交信がされたかもしれない。こうした基地を無料で貸与している、今の安保条約こそ破棄させることがますます重要になっている。



もくじへ


いま、私は言いたい

総選挙間近でメディアに望むこと

持丸邦子(山口在住)

 NHKでは、9条の重要性を強調する「戦争と平和の150年」という特集や、NHKスペシャルシリーズとしても、台湾統治の問題など戦争について考えさせる番組を放映する一方、過去、マスメディアが戦争推進に大きな役割を果たしたことを反省していないように、北朝鮮の「衛星」を「ミサイル」と言い換えてニュースを流していました。

 中立的なNHKがこれですから、他の局は言わずもがな、です。私はNHKに抗議のメールを出しました。

 また、実際の日本社会も、9条の存在を無視するかのように、イラクヘの自衛隊派遣に始まり、ソマリアヘの自衛隊艦船派遣、そして今回のPAC配備と、自衛隊の行動範囲拡大を認め、9条違反の行動を許し続けています。

 アメリカのオバマ大統領は唯一核兵器を使用した道義的責任から核廃絶に取り組む、と言っていますが、その正義感が「北朝鮮を厳罰に処す」という発言につながり、これも、これまでのアメリカの戦争パターン、つまり、アメリカの正義に反する国への戦力行使へ、とつながりそうで、心配です。

 日本は教育・福祉に予算を投じ、兵器の購入は止めるべきです。総選挙にあたって、そんな考えの政治家を与野党問わず多数派にしたいですね。その見分けができるように、メディアは候補者の客観的情報を精力的に集めて流して欲しいと考えています。


簑輪さんに学んで

浅川光一(北秋津在住)

 簑輪喜作さん(小金井九条の会。80歳)は、4月13日(月)現在19,000名の署名を集めています。3月だけでも800名もしてくれたそうです。

 特徴はと聞きましたら、四つあるといいます。[1]20代、30代の若者が過半数であること、[2]広島、沖縄出身の人は、自分から「署名させて下さい」と言ってくるそうです、[3]外国人(10カ国ぐらい)は多くの人が、ピース、ピース、ネーム、アドレスと話すとよく署名してくれる、[4]60代の男性では、北朝鮮が心配だ、と言って難しい人が多い。と語ってくれました。「私は署名活動をしていることが若さを維持し、ストレス解消になっています」と、明るい声で答えてくれました。私達も負けてはいられないと励まされました。

 私は東京都の退職教職員の会(約1500名)で山の会(ぼうの会=92名)に所属しています。「九条山の会」を作り、毎月2回の登山をしていますが、のぼり旗に「九条は世界の宝」、「地球の平和を守ります」と書いて持ち歩きます。またザックには、思い思いの言葉を書いた小旗をつけています。高尾山入口で、日曜日、9時から10時30分頃まで、「九条の大切さを訴えるビラ」を配る活動をしています。土、日は、何万人という人々が登山します。6割から7割の人達がビラを受け取ってくれます。一日2000枚から2500枚はまたたく間になくなります。残り500枚ぐらいは、登山中や下山中の人に一人ひとり手渡しをします。

 若い人達が積極的なのには力強く感じます。この活動も、8回目になります。今度はもっと工夫した署名用紙を用意したいと考えています。簑輪さんに学んで…。



もくじへ


鴨川編集長の九条定点観測

動き出している改憲策動

改憲議連と経済団体懇談

 4月2日、自民、民主、公明、国民新の改憲議員らで作る「新憲法制定議員同盟」(会長・中曽根康弘元首相)は国会内で定例会を開き、日本経団連、経済同友会、日本青年会議所の憲法問題の担当者からそれぞれの改憲提言や活動状況を聞き取り、懇談したと報道されました。

 その中で、「改憲論議が停滞する中、九条以外から手をつけるという意見もあるが、北朝鮮の動きなど九条改定は待ったなしだ」とか、「まず国会の発議をする。そうすれば国民的論議も盛り上がる」との意見あり、中曽根会長は「次の解散(総選挙)では、各党が憲法を国民にどのように訴えるかが証明される。次の内閣は憲法問題を政治の本流として取り上げざるをえない」とのべています。

 そして、「新憲法制定議員同盟」は5月1日、憲政記念館で「新しい憲法を制定する推進大会」を開きます。大会には自民、公明、民主、国民新、改革クラブの各政党のほか、経済団体の代表が出席。作家の曽野綾子氏が、「世界と共に生きる日本」と題して講演すると報じています。

改悪パンフ500万部 総務省が配布

 総務省は改憲手続き法の周知パンフを500万部作製し、4月から都道府県に配布するとしています。両院憲法審査会は与野党の話し合いがつかず、審査会規程も委員の選任もされない状態の中で、法施行が1年に迫ったことをあげて作製しています。

オバマ米大統領 核兵器削減を表明

 オバマ米大統領は4月5日、チェコの首都プラハで屋外演説し、「核兵器を使用した唯一の核保有国として行動する道義的責任がある」と言明し「米国は核兵器のない世界へ具体的措置をとる」と強調、核兵器拡散阻止に関して「核兵器の安全に関する首脳会議を一年以内に主催する」と述べ、核兵器の新たな生産を防ぐため、兵器用核物質の生産を検証可能な形で終結させる新たな国際条約の策定交渉を求めました。

 また「どんな敵対者をも思いとどまらせる安全かつ効果的な兵器を維持する」と核兵器の保有継続を確認しつつ、「核兵器を減らし始める」と強調。包括的核実験禁止条約(CTBT)発効に取り組むと表明。新たな戦略核兵器削減条約の交渉をロシアと進めることにも改めて言及したと報じられ、世界に大きな反響を起こしました。

 その背後には次のような世界の非核兵器地帯の存在があります。南極条約一5つの核保有国を含む45カ国、ラテン・アメリカ及びカリブ海核兵器禁止条約5核保有国33国、南太平洋非核兵器地帯条約113カ国、東南アジア一10国、アフリカ一51カ国、中央アジア一5カ国、モンゴル。

 更に、「核兵器のない世界」と題した文章をキッシンジャー氏、ジョージ・シュルツ元国務長官(レーガン政権)、ウイリアム・ペリー元国防長官(クリントン政権)、サム・ナン元米上院軍事委員会委員長(民主党)の4人が発表。

 昨年の原水禁世界大会で核廃絶の署名運動を世界的規模で進めようとの決議がされ、世界での取り組みが始まっていることがあります。(編集長 鴨川孝司)



もくじへ


短信

■映画「蟹工船」ミューズで上映

 小林多喜二・没後75周年の今年、不況による大量失業・ワーキング・プアや劣悪な労働条件といった現在の状況。いつの時代にも不当な労働を強いられている人達への共感が重なって異例のブームとなっている、小林多喜二、不朽の名作「蟹工船」が所沢で上映されます。

日 時:5月27日(水)1回目14:00 2回目16:30 3回目19:00の3回上映
場 所:所沢ミューズ小ホール
前売券:1000円(一般・シニア) 当日券1200円 電話予約048(822)7428


■新書紹介 「『蟹工船』の社会史(小林多喜二とその時代)」

浜林正夫・一橋大学名誉教授(「9条の会・所沢」主宰)が、「『蟹工船』の社会史(小林多喜二とその時代)」をこのほど上梓しました。真剣に生きようとする人への熱い多喜二からのメッセージに感動する必読の一冊です。(学習の友社刊 1800円)


■第23回憲法フェスティバル

大学教授・経済学者 金子 勝さん、「人は見た目が九割」著者・劇作家 竹内一郎さん、シンガーソングライター 普天間かおりさんがお話しします。
日 時:5月23日(土)開場1:00分、開演1:30分
場 所:九段会館ホール(地下鉄九段下駅、東西線・半蔵門線・都営新宿線)
参加券:前売2000円/当日2500円(チケット購入は郵便振替口座00180-9-650447「憲法フェスティバル」に希望枚数と合計金額を記入し、お振り込み下さい。ローソンチケットでも取り扱っています)


■九条の会講演会

講演 井上ひさし(作家)、奥平康弘(憲法研究者)、澤地久枝(作家)のほか、加藤さんのパートナーの矢島翠さんも出席されます。
日 時:6月2日(火)開場 5時30分、開会 6時30分
場 所:日比谷公会堂(千代田区日比谷公園内)
参加費:前売1000円(郵便振替で代金をご送金下さい。折り返し入場券を送ります。加入者名・九条の会口座番号00180-9-611526 通信欄に「入場券○枚希望」とお書き下さい。尚、当日券は1500円ですが、前売券での入場を優先します。



もくじへ


トップページへ